重金属浄化技術
バイオレメディエーション(シアン対応Ver)Bioremediation
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シアン汚染浄化に特化した安価に浄化できるバイオ技術
バイオレメディエーション(シアン対応Ver)は、生分解性の特殊生産を添加することによって、現地のシアン分解菌を増殖させて原位置浄化を行うバイオ技術です。
シアン化合物はシルト・粘土に吸着しやすく、安定な錯体を形成すると対策が難しいため、従来のシアン汚染土壌対策は掘削除去が主流でした。しかし、本技術は難分解性シアン化合物を含めた全シアンを分解することができ、あらゆる土質に対しても適用が可能なため、低コストで浄化を行うことができます。
※本技術はH.22年度 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 共同研究事業、H.23~26年度 経済産業省 補助事業により、株式会社不動テトラ、新日鉄住金エンジニアリング株式会社、大阪ガス株式会社の3社で開発致しました。
適用汚染物質 |
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本技術は、第二種特定有害物質(重金属等)の中でもシアン化合物にのみ対応が可能です。
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バイオレメディエーション(シアン対応Ver)の特徴
- 特徴1
- 難分解性シアン化合物を含めた全シアンの浄化が可能です。
- 特徴2
- 生分解性の薬剤を添加し、現地に在来するシアン分解菌を利用するため安全です。
- 特徴3
- 地下水位より浅い不飽和層にも適用可能です。
- 特徴4
- 掘削除去を行った場合と比べて浄化コストは最大で約50%カットすることができます。
分解除去までの主な流れ
難分解性シアン化合物を薬剤・微生物活性により可溶化させ、さらに遊離シアン分解微生物によってシアンを無害な物質まで分解致します。また、シアンが再不溶化するのを防ぐためORPやpHを所定範囲内に制御し、シアン浄化を促進致します。
調査方法
NSOF法(塩化スズ 還元蒸留法)
NOSF法は土壌汚染対策法で定められた測定方法(環境省告示19号)や底質調査法では、検出できないシアン化合物を評価することが可能です。検出されないシアン化合物は、酸性雨等の環境要因の変化によって溶出する潜在的なリスクがあります。土壌汚染対策のリスク評価を適正に行うための分析方法として、NSOF法を開発しました。
浄化プロセス
処理フロー図