土壌汚染に関する用語・解説集Terms and commentary on soil contamination
用語・解説の目次
- 一般廃棄物
- アルキル水銀
- 1,4-ジオキサン
- 汚染土壌処理施設
- エアースパージング法
- オンサイト措置
- 形質変更時要届出区域
- 区域の指定
- 化学酸化分解
- 還元
- 揮発性有機化合物(VOCs)
- 健康リスク
- 化学的酸素要求量
- 管理型最終処分場
- 基準不適合土壌
- 原位置措置
- 重金属
- 指示措置
- 酸化
- 水質汚濁防止法
- 産業廃棄物
- 臭気指数
- 生物化学的酸素要求量
- シアン化合物
- 自然由来重金属等含有土
- 酸性度
- 遮断型最終処分場
- 土壌汚染対策法
- 特定有害物質
- 土壌汚染状況調査
- ダイオキシン
- 土壌溶出量基準
- 土壌含有量基準
- トーリタビリティ試験
- 土壌環境基準
- 帯水層
- 土壌還元法
- 土壌ガス調査
- 土地履歴調査
- 地下水揚水法
- DNAPL
- LNAPL
- 透過性地下水浄化壁
- 難透水層
- 濃度コンター図
- 不溶化法
- バイオレメディエーション
- バイオスティミュレーション
- バイオオーグメンテーション
- 排水基準
- ばいじん
- 光化学オキシダント
- 分解生成物
- 分級
- 廃棄物処理法
- ppm: parts per million
- 光化学スモッグ
- 反応生成物
- ファイトレメディエーション
- モニタリング
- 要措置区域
- 有害物質使用特定施設
- 溶解度
- 有機リン化合物
- ルジオン値
- 硫酸還元菌
- 六価クロム溶出試験
- ラジカル
- 触媒
- 生石灰
- 酸化還元電位
用語・解説の詳細
あ行
アルキル水銀読み:あるきるすいぎん
アルキル水銀とは、有機水銀の一つで、アルキル基(CnH2n+1)と水銀が結びついた物質の総称のことです。
一般廃棄物読み:いっぱんはいきぶつ
一般廃棄物とは、一般家庭の日常生活に伴って生じた廃棄物や事業活動に伴って生じた廃棄物で産業廃棄物以外のものを指します。
1,4-ジオキサン読み:いちよんじおきさん
1,4-ジオキサンとは、分子式C4H8O2で表される環状エーテルで医薬品合成原料や洗浄溶剤として広く使用されていますが、発ガン性が疑われています。水に溶けやすく、土粒子への吸着性が低いため、地下水へ漏洩すると広範囲に拡散するおそれがあります。
エアースパージング法読み:えあーすぱーじんぐほう
エアースパージング法とは、帯水層に空気を注入して地下水からの揮発性有機化合物(VOCs)の揮発を促進し、ガス吸引法によって揮散ガスを補集する方法です。
LNAPL読み:えるなっぷる
LNAPL(Light Non Aqueous Phase Liquid)とは、難水溶性で比重が水より小さい液体(軽非水液)のことです。第一種特定有害物質の中ではベンゼンがDNAPLに分類されます。地下水面まで容易に浸透し、地下水の流れに乗って地下水上面を水平方向に移動します。
汚染土壌処理施設読み:おせんどじょうしょりしせつ
汚染土壌処理施設とは、汚染土壌の処理の事業の用に供する施設のことです。施設の種類は、セメント製造施設、埋立処理施設、浄化等処理施設、分別等処理施設があります。
オンサイト措置読み:おんさいとそち
オンサイト措置とは、土壌の掘削を伴い、現場内で実施する措置のことです。
目次へ戻る ▲
か行
化学酸化分解読み:かがくさんかぶんかい
化学酸化分解とは、汚染土壌に酸化剤と触媒を添加し、ラジカルを発生させ汚染物質を酸化分解する方法です。
- 関連ページ
揮発性有機化合物(VOCs)読み:きはつせいゆうきかごうぶつ
揮発性有機化合物(VOCs: Volatile Organic Compounds 以下、VOCs)とは、工業用洗浄、印刷、接着、化学工業用などの様々な分野で利用されていましたが、難分解性や毒性の高さから社会問題化し、土壌汚染対策法では11項目のVOCsが第1種特定有害物質として規制されています。第1種特定有害物質に属するVOCs(ベンゼン除く)は粘性及び表面張力が水より小さく、比重は水より大きいため、地下深くまで浸透して地下水や土壌を汚染します。
化学的酸素要求量読み:かがくてきさんそようきゅうりょう
化学的酸素要求量(COD: Chemical Oxygen Demand)とは、海水や湖沼などの停滞性水域に含まれる被酸化性物質(主として有機物)を、酸化剤を用いて一定の条件のもとで酸化するときに消費される酸化剤の量を、酸素量に換算したものです。有機物による汚濁状況を測る代表的な指標で、酸化剤としては過マンガン酸カリウムや二クロム酸カリウムを用いることが一般的です。
還元読み:かんげん
還元とは、反応によって、ある物質が有している電子を受け取ることを指します。
管理型最終処分場読み:かんりがたさいしゅうしょぶんじょう
管理型最終処分場とは、環境への負荷を有する遮断型最終処分場でしか処分できない産業廃棄物以外のものを埋め立てる処分場のこと。遮水工や浸出水処理施設などから構成されており、廃棄物を管理しつつ安定化を図る機能を有しています。
基準不適合土壌読み:きじゅんふてきごうどじょう
基準不適合土壌とは、土壌溶出量または土壌含有量が土壌汚染対策法上で定められた基準に適合しない土壌のことです。
区域の指定読み:くいきのしてい
区域の指定とは、土壌汚染状況調査の結果、土壌の汚染状態が指定基準に適合しない土地については、要措置区域または形質変更時要届出区域として指定されます。要措置区域に指定されると原則、土地の形質の変更(土壌の掘削)は、禁止されます。
形質変更時要届出区域読み:けいしつへんこうじようとどけでくいき
形質変更時要届出区域とは、土壌汚染の人への摂取経路がなく、健康被害が生ずるおそれがないため、汚染の除去等の措置が不要な区域のことです。汚染が拡散しないように土地を適切に管理していくことが必要になり、掘削工事等を行う場合は、自治体への事前の届出が必要となります。
原位置措置読み:げんいちそち
原位置措置とは、土壌の掘削を伴わず、原位置で実施する措置のことです。
健康リスク読み:けんこうりすく
土壌汚染による健康リスクとは、汚染土壌に含まれる有害物質が様々な暴露経路を通じて人の健康に及ぼすおそれのことです。
光化学オキシダント読み:こうかがくおきしだんと
光化学オキシダントとは、光化学スモッグの主成分である酸化力の高い物質の総称であり、90%はオゾンと言われています。大気中の揮発性有機化合物(VOC)と窒素酸化物(NOx)が太陽光(紫外線)を受けることでオゾン(O3)、ペルオキシアセチルナイトレート(PAN、RC(O)O2NO2)、アルデヒド(RCHO)等が生成されます。
光化学スモッグ読み:こうかがくすもっぐ
光化学スモッグとは、大気中の光化学オキシダントと窒素酸化物NOxが反応して、白いもやがかかった状態を指します。
目次へ戻る ▲
さ行
酸化読み:さんか
酸化とは、反応によって、ある物質が有している電子を失うことを指します。
産業廃棄物読み:さんぎょうはいきぶつ
産業廃棄物とは、 事業活動で伴って生じた廃棄物であって廃棄物処理法で規定された20種類の廃棄物を指します。
酸性度読み:さんせいど
酸性度とは、プロトン供与性とも言い、酸の強さを定量的に表す指標の一つです。
酸化還元電位読み:さんかかんげんでんい
酸化還元電位(ORP:Oxidation-reduction potential)とは、酸化還元反応系における電子のやり取りで生じる電位差のことを指します。ある物質の酸化力または還元力を定量的に表す尺度になります。
シアン化合物読み:しあんかごうぶつ
シアン化合物とは、シアノ基(-C≡N)を有する化合物の総称です。シアン化合物にはアルカリ金属塩や金属シアノ錯体などが存在し、水中では遊離シアン化物イオンを生成する場合があります。
- 関連ページ
指示措置読み:しじそち
指示措置とは、自治体から指示される土壌汚染によって人への健康被害が生ずるおそれがないようにするための措置です。 指示措置には、「原位置封じ込め、遮水工封じ込め」などありますが、どの指示措置を行うこととなるかは土壌汚染条件(濃度・種類)によって異なります。
自然由来重金属等含有土読み:しぜんゆらいじゅうきんぞくとうがんゆうど
自然由来重金属等含有土とは、土壌汚染対策法で定められた第二種特定有害物質(シアンを除く)を自然に含み、生活環境へ悪影響を与えるおそれのある土、岩ズリ等を指します。
遮断型最終処分場読み:しゃだんがたさいしゅうしょぶんじょう
遮断型最終処分場とは、人の健康を害するような有害物質をある基準以上含む産業廃棄物を自然環境から完全に隔離して埋め立てる処分場のことです。
触媒読み:しょくばい
触媒とは、化学反応の際に、ほかの物質の反応速度を変化させるが自身は変化しない物質のことです。
重金属読み:じゅうきんぞく
重金属とは、比重の比較的大きい金属の総称で、一般的には比重が4~5以上の金属を指します。土壌汚染対策法では、カドニウム、六価クロム、水銀、鉛、砒素、シアン、セレン、フッ素、ホウ素を第二種特定有害物質(重金属等)としています。
- 関連ページ
臭気指数読み:しゅうきしすう
臭気指数とは、人間の嗅覚を用いてにおいの程度を数値化したものです。元のにおいを人間の嗅覚で感知できなくなるまで希釈した場合の希釈倍率を求め、常用対数に10乗じた値となります。
水質汚濁防止法読み:すいしつおだくぼうしほう
水質汚濁防止法とは、公共用水域及び地下水の水質汚濁の防止を図り、もって国民の健康を保護するとともに生活環境の保全することなどを目的として、昭和45年に制定された法律です。
- 関連ページ
-
- 水質汚濁防止法特定施設一覧表(施行令第1条 別表第1)
水質汚濁防止法特定施設|水質汚濁防止法第2条第2項に規定する特定施設
- 水質汚濁防止法特定施設一覧表(施行令第1条 別表第1)
生物化学的酸素要求量読み:せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう
生物化学的酸素要求量(BOD: Biochemical Oxygen Demand)とは、有機汚濁指標の一つで、水中の有機物等を分解するために微生物が必要とする酸素量です。河川における有機水質汚濁の指標としては、生物化学的酸素要求量が用いられていますが、海域や湖沼(停滞性水域)では化学的酸素要求量(COD: Chemical Oxygen Demand)が用いられます。
生石灰読み:せいせっかい、きせっかい
生石灰とは、酸化カルシウム(CaO)の俗称です。水と容易に反応し、発熱しながら水酸化カルシウム(Ca(OH)2)を生成します。
目次へ戻る ▲
た行
ダイオキシン読み:だいおきしん
ダイオキシンとは、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン (PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(DL-PCB) の総称です。ダイオキシン類は種類によって毒性が大きく異なるため、毒性を評価するときには2,3,7,8-TCDDの毒性を1として、他のダイオキシンの毒性の強さをTEQ(毒性当量)換算して評価します。
帯水層読み:たいすいそう
帯水層とは、礫や砂からなる透水層で地下水を含んでいる地層のことです。
地下水揚水法読み:ちかすいようすいほう
地下水揚水法とは、地下水に溶解した有害物質を地下水と一緒に揚水することで回収する方法です。
- 関連ページ
DNAPL読み:でぃーなっぷる
DNAPL(Dence Non Aqueous Phase Liquid)とは、難水溶性で比重が水より大きい液体(重非水液)のことです。ベンゼン以外の第一種特定有害物質がDNAPLに分類されます。不透水層面まで容易に浸透し、場合によっては下位の帯水層まで浸透する可能性があります。
- 関連ページ
透過性地下水浄化壁読み:とうかせいちかすいじょうかへき
透過性地下水浄化壁とは、周辺の帯水層より透水係数が大きい反応壁を構築し、汚染された地下水が反応壁を通る間に汚染物質を分解除去・吸着する浄化工法です。定常的に下流側の汚染リスクを低減することが可能なため、汚染対象地からの汚染地下水の拡大防止に適用されます。
- 関連ページ
特定有害物質読み:とくていゆうがいぶっしつ
特定有害物質とは、土壌汚染対策法で定める物質で、土壌に含まれることに起因して人の健康に係る被害を生ずるおそれがあります。地下水等の摂取によるリスク、口や皮膚からの直接摂取リスクを考慮して、VOC、重金属等の26物質が特定有害物質として定められています。
- 関連ページ
土壌汚染状況調査読み:どじょうおせんじょうきょうちょうさ
土壌汚染状況調査とは、土壌汚染対策法によって土地所有者等に義務付けられている土壌汚染状況の調査のことです。汚染の可能性がある土地について、一定の機会を捉えて汚染状況の調査を行うこととしています。
- 関連ページ
土壌汚染対策法読み:どじょうおせんたいさくほう
土壌汚染対策法とは、土壌汚染の状況の把握に関する措置及びその汚染による人の健康被害の防止に関する措置を定めること等により、土壌汚染対策の実施を図り、もって国民の健康を保護する目的として平成15年に施工された法律です。
- 関連ページ
土壌溶出量基準読み:どじょうようしゅつりょうきじゅん
土壌溶出量基準とは、土壌に水を加えた場合に溶出する特定有害物質の量に関する基準です。濃度基準は特定有害物質ごとに定められています。(土壌汚染対策法施行規則第6条第1項、別表1)
土壌含有量基準読み:どじょうがんゆうりょうきじゅん
土壌含有量基準とは、土壌に含まれる特定有害物質の量に関する基準です。濃度基準は特定有害物質ごとに定められています。(土壌汚染対策法施行規則第18条第1項、別表2)
土壌環境基準読み:どじょうかんきょうきじゅん
土壌環境基準とは、環境基本法に基づいて、土壌汚染に係る環境上の条件において、人の健康と生活環境を保全する上で維持することが望ましい基準のことです。
土壌還元法読み:どじょうかんげんほう
土壌還元法とは、地盤改良機などの施工機を用いて、土壌汚染と薬剤を攪拌・混合し、還元反応によって揮発性有機化合物を無害化する環境修復方法です。
- 関連ページ
土壌ガス調査読み:どじょうがすちょうさ
土壌ガス調査とは、土壌汚染対策法で定められた第一種特定有害物質(VOCs)に対する土壌状況調査方法の一つです。表層部分において土壌中の(土壌粒子の間隙に存在する)気体を採取し、第一種特定有害物質の種類の量を測定します。
土地履歴調査読み:とちりれきちょうさ
土地履歴調査とは、調査対象地やその周辺での特定有害物質の使用履歴など汚染のおそれを推定するための有効な情報を把握する調査のことです。
- 関連ページ
トリータビリティ試験読み:とりーたびりてぃしけん
トリータビリティ試験とは、措置技術又は浄化技術の適用性を検討する上で事前に基準不適合土壌等を用いて、処理技術の適用性及び適用条件を決定するために室内等で実施する試験のことです。
目次へ戻る ▲
な行
難透水層読み:なんとうすいそう
難透水層とは、主に粘土やシルトから構成され、地下水を通しにくい地層を指します。
濃度コンター図読み:のうどこんたーず
濃度コンター図とは、汚染の分布を想定するための等濃度線図のことで、汚染源の特定や浄化工事の参考資料になります。各汚染物質に応じて作成し、平面方向の汚染分布を感覚的に見やすくします。
目次へ戻る ▲
は行
バイオオーグメンテーション読み:ばいおおーぐめんてーしょん
バイオオーグメンテーションとは、外部で培養した有害物質を分解する能力を有する微生物を栄養剤と共に土壌中に導入しすることで、有害物質を分解させる浄化方法です。分解菌が生成していない汚染現場にも適用することができます。
バイオスティミュレーション読み:ばいおすてぃみゅれーしょん
バイオスティミュレーションとは、汚染されている原地盤中の微生物に酸素や栄養剤等を加えて活性化させ、有害物質の分解を促進させる浄化方法です。
バイオレメディエーション読み:ばいおれめでぃえーしょん
バイオレメディエーションとは、微生物等が有する化学物質の分解能力を利用して有害物質を無害化する汚染修復技術です。一般的に大きく分けて、「バイオスティミュレーション」、「バイオオーグメンテーション」があります。
廃棄物処理法読み:はいきぶつしょりほう
廃棄物処理法とは、正式名称は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で、廃棄物の排出を抑制、廃棄物の適切な処理、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的として施行された法律です。
排水基準読み:はいすいきじゅん
排水基準とは、水質汚濁防止法で規定されている特定施設を設置する工場や事務所からの排出水の基準のことです。
ばいじん読み:ばいじん
ばいじんとは、燃料その他の物の燃焼又は熱源としての電気の使用に伴い発生する微細な物質のことです。
反応生成物読み:はんのうせいせいぶつ
反応生成物とは、措置技術の適用にあたり、特定有害物質との化学反応によって発生するおそれのある物質のことです。
ppm読み:ぴーぴーえむ
ppm(parts per million)とは、「100万分の1」という割合を表す単位であり、固体では質量比、気体では容積比を表します。主に水系で微小量な物質の濃度や含有率を示し、mg/Lで表される場合が多いです。
ファイトレメディエーション読み:ふぁいとれめでぃえーしょん
ファイトレメディエーション(Phytoremediation)とは、植物の生理活動を利用して、特定有害物質を回収する技術です。特定の重金属を高濃度で蓄積する植物などが適用されます。
不溶化法読み:ふようかほう
不溶化法とは、不溶化剤と汚染土壌を混合することで、土壌中の重金属類を容易に水に溶出させないようにする方法です。
- 関連ページ
分解生成物読み:ぶんかいせいせいぶつ
分解生成物とは、自然的要因又は措置技術の適用によって、特定有害物質が分解される過程で発生する物質のことです。
分級読み:ぶんきゅう
分級とは、粒経の異なる粒子を大きさごとに選別する方法のことを指します。
- 関連ページ
目次へ戻る ▲
ま行
モニタリング読み:モニタリング
モニタリングとは、一般的には状態を把握するために、観測や測定を行うことを指します。土壌汚染では特定有害物質の拡散状況や措置の効果の確認などのために土壌や地下水中の特定有害物質をモニタリングします。
目次へ戻る ▲
や行
要措置区域読み:ようそちくいき
要措置区域とは、土壌汚染の人への摂取経路があり、健康被害が生ずるおそれがないように措置をする必要がある区域のことです。
有害物質使用特定施設読み:ゆうがいぶっしつしようとくていしせつ
有害物質使用特定施設とは、特定施設のうち、水質汚濁防止法に規定されている有害物質を、その施設において製造し、使用し、又は処理する施設のことです。
溶解度読み:ようかいど
溶解度とは、溶質が一定量の溶媒に溶解する上限値です。一般的には一定温度で溶媒100gに溶解可能な質量で表します。
有機リン化合物読み:ゆうきりんかごうぶつ
有機リン化合物とは、C-P結合を含む有機化合物の総称で、一部の有機リン化合物には人体に対する毒性が極めて強い物質も含まれています。土壌汚染対策法では、パラチオン、メチルパラチオン、メチルジケトン、EPNの4物質を特定有害物質として規制しております。
- 関連ページ
目次へ戻る ▲
ら行
ラジカル読み:らじかる
ラジカル(Radical)とは、不対電子を有する分子種(またはイオンや原子)の総称のことです。一般的にラジカルは反応性が極めて高く、生成するとただちに他の分子等と反応しより安定な物質になります。化学酸化法ではヒドロキシラジカル(・OH)や硫酸ラジカル(・SO4-)等を用いて有害物質を酸化分解します。
- 関連ページ
硫酸還元菌読み:りゅうさんかんげんきん
硫酸還元菌とは、硫酸塩を電子受容体として有機物(電子供与体)を分解し、得られたエネルギーで生命活動を行う偏性嫌気性菌です。
ルジオン値読み:るじおんち
ルジオン値とは、岩盤の透水性の指標の一つで、注水式の透水試験であるルジオンテストにより求められます。
六価クロム溶出試験読み:ろっかくろむようしゅつしけん
六価クロム溶出試験とは、セメント等を固化材として用いたときに六価クロムが溶出しないか確認する試験のことです。環境条件によって、六価クロムがセメント及びセメント系固化剤を使用した改良土から溶出するおそれがあるため、セメントやセメント系固化剤を地盤改良や再利用する際には六価クロム溶出試験を行う必要があります。「配合設計の段階で実施する環境庁告示46号溶出試験」、「施工後に実施する環境庁告示46号溶出試験」、「施工後に実施するタンクリーチング試験」の3種類の試験を原則実施します。
- 関連ページ
目次へ戻る ▲