重金属浄化技術
吸着層工法(自然由来汚染土壌工法)Adsorption layer method
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自然由来汚染土壌に対応した低コスト浄化技術
吸着層工法とは、重金属等を含む掘削土、ズリ等からの浸出水を吸着層に通過させることにより、環境に影響のない水質にして地下水浸透水または表流水として排出する工法です。
適用汚染物質 |
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重金属浄化技術の吸着層工法は、カドミウムや六価クロム化合物などをはじめとした第二種特定有害物質に対応が可能です。
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吸着層工法の特徴
- 特徴1
- 全量不溶化に比べて低コストです。
- 特徴2
- 封じ込め工法より施工性が良いです。
※原位置封じ込め工法はこちら - 特徴3
- 汚染土壌の敷地外拡散がなく、周辺環境への影響が小さいです。
吸着層工法の原理
吸着層工法とは、吸着材と透水性の良い材料を混合したものから形成される層です。
重金属等を含む岩石・土壌から生じた浸出水が吸着層を通過する際に、吸着、分散などの効果により重金属等の濃度を低下させ、周辺環境への影響を低減します。
吸着層の設計
吸着材の吸着容量、対象土壌からの溶出総量、吸着層の施工条件等に基づき吸着層を設計します。
繰り返し溶出試験
重金属等を含んだ対象土壌に対して、土壌汚染対策法で定められた溶出試験を繰り返し行います。環境基準値を超過する回数までの溶出量の合計と、試験時の固液比(環境省告示第18号であれば1:10)から対象土壌1m3当たりの溶出総量を求めます。
配合量設計
対象土壌の設計溶出量に対応可能な吸着材を配合し、吸着層を形成します。土量、環境状況、使用方法等を考慮した上で対象土壌の盛土の最大厚さを設定し、配合量を設計する断面を決定します。また、吸着層の厚さは一般的に施工機械の能力などを考慮して30cmが基本とされていますが、対象土壌の盛土厚さや吸着材の吸着能力に応じて30cmより厚く設計することも可能です。