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化学反応を利用した強力な酸化分解技術
化学酸化法とは、ラジカル等の強力な酸化剤を利用して汚染物質を無害な物質(H2OやCO2)に分解する方法です。
過酸化水素から生成するヒドロキシラジカル(▪OH)を用いたフェントン法や過硫酸塩から生成する硫酸ラジカル(▪SO4-)等を用いた過硫酸法があります。
適用汚染物質 |
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揮発性有機化合物(VOCs)全般(第一種特定有害物質)に対して有効に機能します。また、揮発性有機化合物の複合汚染にも対応が可能です。
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化学酸化法の特徴
- 特徴1
- 難分解性なベンゼン等を含む有機化合物全般に適応が可能です。
- 特徴2
- 高濃度汚染にも適用できます。
- 特徴3
- 他の工法に比べ短期間で浄化可能です。
- 特徴4
- 掘削の必要がなく、小設備での工事が行えます。
化学酸化法の原理
フェントン法
フェントン法は、過酸化水素から得られる非常に酸化力の強いヒドロキシラジカル(▪OH)により、有害物質を無害な物質に分解します。
本来は、酸性条件で高い反応性を示しますが、中性にすることで地盤環境への負荷を低減できる中性フェントン法もあります。
過硫酸法
過硫酸法は、過硫酸塩から生じる過硫酸イオン(S2O82-)や硫酸ラジカル(▪SO4-)を利用して有害物質を分解します。
アルカリ性溶液を用いて活性化する方法や2価鉄イオンを触媒としてラジカルを生成する方法があります。
その他の化学酸化法
フェントン法や過硫酸法の他にも、過マンガン酸イオン(MnO4-)やオゾン(O3)の酸化力を用いて分解する方法もあります。
反応形式の例(フェントン反応)
施工方法
注入法
設置した注入井戸より薬剤を注入して浄化します。比較的透水性の高い土壌に有効な方法です。
混錬法
混合撹拌機を用いて薬剤を汚染土壌中で混錬して浄化します。透水性の低い土壌に対しても有効な方法です。